// 下階層用テンプレート #topicpath ---- #contents ** オブジェクトを選択したイベントに反応するリスナ [#h45d0c58] org.eclipse.ui.ISelectionListener はユーザのオペレーションのうち「オブジェクトを選択した」というオペレーションをListenするリスナです。「あるビューでオブジェクトを選択した」などのイベントに反応します。インタフェースは単純で public interface ISelectionListener { public void selectionChanged(IWorkbenchPart part, ISelection selection); } のみですね。メソッド引数のpartは「オブジェクトを選択した」イベントを発生させた、ビューやエディタへの参照です。selectionは選択されたオブジェクトを保持するインスタンスで、selectionChangedないで if (selection instanceof IStructuredSelection) { IStructuredSelection sselection = (IStructuredSelection) selection; Object firstElement = sselection.getFirstElement(); ... 選択されたオブジェクトにキャストしていろいろ.... } などの様にして選択されたオブジェクトを取得します。 ***リスナをワークベンチに登録・削除する [#xfaf5454] さて、このリスナのインスタンスはorg.eclipse.ui.ISelectionServiceインタフェースのメソッド public void addSelectionListener(ISelectionListener listener); public void removeSelectionListener(ISelectionListener listener); でワークベンチに登録・解除されます。ISelectionServiceってあまり聞き慣れないインタフェースだと思いましたが、 org.eclipse.ui.IWorkbenchPage がextendsしています。つまりこのリスナの使い方としては、ビューなどでこのリスナをimplementsして、ビュー内で getSite().getPage().addSelectionListener(this); getSite().getPage().removeSelectionListener(this); などとすればよさそうです。典型的なのは、ViewPartの拡張クラスで public void init(IViewSite site) throws PartInitException { super.init(site); site.getPage().addSelectionListener(this); } public void dispose() { super.dispose(); getSite().getPage().removeSelectionListener(this); } とするんでしょうか。 また、これだと''「一回このビューが表示されるまでワークベンチに登録されない」''という状態になっちゃいます。たとえば -HogeViewがあってこのビューはどっかで選択された、Fugaというモデルオブジェクトを表示したい -HogeViewはパースペクティブAに配置されている -あるパースペクティブBで、Fugaが選択された という場合ですが、この時パースペクティブAに切り替えるとHogeViewはこの時にinitされて、そのメソッドでワークベンチにリスナとして登録されるため、Fugaが選択されたことを通知してもらえません((遡及して教えてくれーって感じ))。これだと困るので、とりあえず、HogeViewのcreatePartControlの最後で、 selectionChanged(null, getSite().getPage().getSelection()); と直接メソッドをコールしました。。。ほかにいい解法あったらだれか教えてください。 *** オブジェクトが選択されるということって [#n8bd69e6] さて、オブジェクトが選択されたときにそれをリスンする方法はこれでOKですね。ではいままで「オブジェクトを選択したばあい」と軽くいってきましたが、そもそも「オブジェクトが選択されたというイベント」はどう発生させるのでしょうか。ビューに配置された○○Viewerなどでオブジェクトを選択しても、タダではイベントは発生しませんね。 さて答えは[[プロパティビュー>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/プロパティシートを使う]]などでも出てきていた getSite().setSelectionProvider(viewer); でした。なんとなくモヤモヤと実行していましたがすっきりしました。''Eclipseはなんかを選択したというイベントをビューやエディタなどのpartごとに管理していて、getSite().setSelectionProvider(viewer);を実行することで「このビュー((getSite()で返されるインスタンスIWorkbenchPartSiteは、ビューと一対一対応していて、ビューの情報を管理するインスタンスでした。))の選択されたというイベントを発行するクラスはviewerですよ」と宣言してるわけですね。getSite()の返り値のIWorkbenchPartSiteインタフェースの理解((IWorkbenchPartSiteはPart(Viewとか)の情報を管理するインタフェース))と、選択イベントの発生がビューごとに管理されている、というのが理解できれば、当たり前でしたね。setSelectionProviderというメソッド名もスッキリしました。「選択したものやイベントを供給してくれるクラス」をsetしたわけですね。なるほど。'' :2006/5/12追記|調べたそばから、非常にわかりやすい説明がeclipse.orgに出てました。[[Eclipse Workbench: Using the Selection Service:http://www.eclipse.org/articles/Article-WorkbenchSelections/article.html]] **TIPS集 [#na2593fd] ***あるパートだけをListenする [#a518ed52] public void addSelectionListener(String partId, ISelectionListener listener) をメソッドは、partIdのビュー・エディタだけに反応するようにリスナを追加します((partIdはたぶんビューのIDやエディタのID。。))。 ---- この記事は #vote(おもしろかった[8],そうでもない[1]) #vote(おもしろかった[9],そうでもない[1]) -複数のViewerがあってどちらの情報もListenしたい場合はISelectionProviderとして何をセットするのかなあ??自分で定義するのかな?? -- [[きの]] &new{2006-04-09 09:29:43 (日)}; -自分で定義して、とりあえずできることまでは確認できました。 -- [[きの]] &new{2006-05-12 19:22:05 (金)}; #comment #topicpath SIZE(10){現在のアクセス:&counter;}