// 下階層用テンプレート #topicpath ---- //ここにコンテンツを記述します。 #contents **Eclipse 3.3からのポップアップメニューへの機能追加 [#f991f74a] [[メニューバーを構築する(Eclipse3.3版)>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/メニューバーを構築する(Eclipse3.3版)]]のページで、メインメニューやビュー内の△メニューへ機能を追加する方法が、Eclipse3.3から変更になったこと、その機能を使うための拡張ポイントがやインタフェースが、org.eclipse.ui.menus 拡張ポイントに統一化されたことを書きました。 さて、こんどはそのorg.eclipse.ui.menus 拡張ポイントを用いて、ポップアップメニューにコマンドを追加する方法をまとめたいと思います。 いままでは org.eclipse.ui.popupMenus 拡張ポイントと[[IViewActionDelegate>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/org.eclipse.ui.IViewActionDelegate(ポップアップ・メニューバー)]],[[IObjectActionDelegate>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/org.eclipse.ui.IObjectActionDelegate(ポップアップメニュー)]]これらのインタフェースで実装されていましたが、これらポップアップメニュー機能もorg.eclipse.ui.menus拡張ポイントに統合されています。 -plugin.xmlの記述。 <extension point="org.eclipse.ui.menus"> <menuContribution locationURI="popup:org.eclipse.ui.popup.any"> <menu id="nu.mine.kino.plugin.newaction.menus.sampleMenu" label="トップのメニュー"> <command commandId="nu.mine.kino.plugin.samples.rcp.command" style="push"> </command> <command commandId="nu.mine.kino.plugin.newaction.commands.sampleCommand" style="push"> </command> </menu> </menuContribution> </extension> #ref(popup01.png) このように、org.eclipse.ui.menus を使用して、URLの指定を locationURI="popup:org.eclipse.ui.popup.any" とするということで、ポップアップにコマンドを追加することができました。org.eclipse.ui.popup.any というIDは、全部のポップアップメニューという特殊なIDです。 特定のビューのみに表示したい場合は locationURI="popup:org.eclipse.ui.views.ProblemView" などとビューのIDをURIに指定します((ちなみにこのIDは厳密には[[ビューのIDではないみたい>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/getSite().registerContextMenuを理解する]]なのでご注意。みたいっつうのは前自分で書いたけど、忘れてるからです(´д`;) ))。[[かつて>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/org.eclipse.ui.IViewActionDelegate(ポップアップ・メニューバー)]]は <viewerContribution id="nu.mine.kino.plugin.samples.rcp.viewerContribution1" targetID="org.eclipse.ui.views.ProblemView"> などとして、IViewActionDelegate を実装してなどとあまりキレイでなかったのですが、すっきり実装できるようになりました。 メニューの表示でやったときと同じく、locationURIは?でパラメタをつけてSeparator名を指定することで表示場所の制御を行うことも可能です。 ちなみに[[getSite().registerContextMenuを理解する>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/getSite().registerContextMenuを理解する]]にあるとおり、ポップアップにコマンドを追加するにはポップアップ側でメニューとSelectionProviderを公開しておく必要があります。SelectionProviderについては[[こちら>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/org.eclipse.ui.ISelectionListener]]。 **選択しているオブジェクトの種類で、表示・非表示を制御する [#g05720c8] ポップアップへコマンドを追加するとき、特定のオブジェクトが選択されている状態のときのみ、コマンドを表示してあげるのがとても親切ですね。このorg.eclipse.ui.menus 拡張ポイントはある条件が成立する状況下でのみ、コマンドを表示するという機能があります。 <extension point="org.eclipse.ui.menus"> <menuContribution locationURI="popup:org.eclipse.ui.popup.any"> <menu id="nu.mine.kino.plugin.newaction.menus.sampleMenu" label="トップのメニュー"> <command commandId="nu.mine.kino.plugin.samples.rcp.command" style="push"> </command> <command commandId="nu.mine.kino.plugin.newaction.commands.sampleCommand" style="push"> </command> <visibleWhen> <with variable="activeMenuSelection"> <iterate ifEmpty="false"> <-ifEmptyは、Selectionがなかった時の判定。 <adapt type="org.eclipse.jdt.core.IJavaElement"> </adapt> </iterate> </with> </visibleWhen> </menu> </menuContribution> </extension> このようにvisibleWhen要素で条件を指定することで、ある状況のみコマンドを表示するなんて事ができます。上記の指定は、選択されているオブジェクトがIJavaElementの場合のみって事ですね。 -IJavaElementじゃないモノを選択してるから、メニューに表示されない #ref(popup02.png) ~~ -IJavaElementなモノを選択したらメニューに表示された #ref(popup03.png) うまくいきました。。 ちなみに <with variable="activeMenuSelection"> この変数に設定できる項目は [[org.eclipse.ui.ISources>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/org.eclipse.ui.menusにvisibleWhenで条件指定する]] に定義されているようです。 **関連リンク [#r2c3af78] -[[ポップアップやメニューバーにアクションを追加するための拡張ポイント、インターフェースのまとめ>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/メニューバーとか、ポップアップとかのまとめ]] -[[Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/メニューバーを構築する(Eclipse3.3版)]] -[[ビュー内に配置されているウィジェットのポップアップメニューにアクションを追加したり、ビュー自体のメニューバーにアクションを追加したい(ビューを指定)>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/org.eclipse.ui.IViewActionDelegate(ポップアップ・メニューバー)]] -[[ビュー内に配置されているウィジェットのポップアップメニューにアクションを追加したり、ビュー自体のメニューバーにアクションを追加したい(選択されているオブジェクトを指定)>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/org.eclipse.ui.IObjectActionDelegate(ポップアップメニュー)]] -[[エディタを右クリックしたときに現れるポップアップメニューにアクションを追加したい>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/org.eclipse.ui.IEditorActionDelegate(ポップアップメニュー)]] -[[よく出てくるgetSite().registerContextMenuでメニューを公開する仕組み>Eclipse/プラグイン開発のTIPS集/getSite().registerContextMenuを理解する]] -[[Menu Contributions - Eclipsepedia>http://wiki.eclipse.org/index.php/Menu_Contributions]] ---- この記事は #vote(おもしろかった[1],そうでもない[1]) #vote(おもしろかった[2],そうでもない[1]) #comment #topicpath SIZE(10){現在のアクセス:&counter;}