エラー処理を行う場合、遷移先のエラー画面JSPで
<ul> <html:messages id="message"> <li><bean:write name="message" /></li> </html:messages> </ul>
などと書いたりしますが、ActionMessages?を使ったエラー処理の場合と、例外ハンドラを使って処理した場合に出力される内容が違ってたのでいろいろ調べてみました。その調査メモ。
例外ハンドラを使ってJSPに遷移した場合、アクションクラスでせっせとセットしたActionMessage?が画面に表示されなかったので、何でかなーと思って調べたのがきっかけです。
まず<bean:write name="message" /> のmessageというオブジェクトはだれがどう生成してるのかを調べてみました。これは巡り巡って<html:messages>のタグクラスであるMessagesTag?の
MessagesTag.processMessage(ActionMessage)
内の275行目あたりにある
pageContext.setAttribute(id, msg); id:上のid属性の値(message), msg: html画面上に表示される文言(型はString)
のmsgオブジェクトでした。すでにStringなんですね*1。
さてこのMessageTag?.processMessage(ActionMessage?)のActionMessage?インスタンスですが、通常のアクションクラスでエラー情報をセットしたActionMessage?が使われる場合と、例外ハンドラによって処理されたActionMessage?が渡ってくる場合があることが分かりました。つまり待ち受けてるJSPが同じ
<ul> <html:messages id="message"> <li><bean:write name="message" /></li> </html:messages> </ul>
だとしても、遷移元の処理の違いによって、渡されるActionMessage?が異なるということですね。
msgにはアクションのActionMessage?から取り出した文字列が入ってます。まあ想定通りです。
アクションでせっせと生成したActionMessage?は渡ってきませんね。
調べたところorg.apache.struts.action.ExceptionHandler?クラスの
ExceptionHandler#execute(Exception, ExceptionConfig, ActionMapping, ActionForm, HttpServletRequest, HttpServletResponse)
内(147行目あたり)で、
error = new ActionMessage(ae.getKey(), ex.getMessage());
とされていました。ae.getKey()はstruts-config.xmlで指定されたキー値*2、ex.getMessage()は例外クラスのgetMessageですね*3。あーなるほどだからstruts-config.xmlのキー値でプロパティ内を探しに行き、{0}を例外のメッセージでプレースホルダしてたんですね。理解できました。さらにこのあとにExceptionHandler?#storeException内で
protected void storeException(HttpServletRequest request, String property, ActionMessage error, ActionForward forward, String scope) { ActionMessages errors = new ActionMessages(); errors.add(property, error); if ("request".equals(scope)) { request.setAttribute(Globals.ERROR_KEY, errors); } else { request.getSession().setAttribute(Globals.ERROR_KEY, errors); } }
され、ActionでセットしたActionMessages?は
request.setAttribute(Globals.ERROR_KEY, errors);
によってあえなく取って替わられることになります。
へぇー。
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