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今回は Amazon Simple Email Service (Amazon SES)  です。
Amazon SESはいわゆるメール送信サービスで、SMTPサーバの機能を提供するサービスです。

EC2などAWS上のサーバが使うSMTPサーバとして使用することができます。というかいわゆるSMTPサーバなので普通にThunderbirdなどのメーラ(MUA)からも利用可能です。


**やってみる [#yc2b0794]
*** 送信元アドレスの登録 [#u8d7bfd8]
リージョンは、下記の3つしかまだないようで「米国東部 (バージニア北部)」( us-east-1 )を選択しました。

#ref(IMG_3817.png)


Amazon SESは IMAPなどのメールサービスではないので、メールアドレスは自分で準備しておきます。
送信元となる Email アドレスを登録するため、メニューの「Email Addresses」 を選択。

#ref(IMG_3818.png)

「Verify a New Email Address」 をクリック

#ref(IMG_3819.png)

送信元のアドレスを入力して、「Verify This New Email Address」をクリックすると、本人確認のためのメールが飛んできます。

#ref(IMG_3820.png)


該当アドレスに飛んできた確認メールを処理すると、ほどなくして下記の通りStatusが「verified」となるはずです。

#ref(IMG_3821.png)

以上で、送信元アドレスの登録が完了しました。

***サンドボックスについて [#x80eeb61]

[[Amazon SES サンドボックス外への移動 - Amazon Simple Email Service>http://amzn.to/2IxOurb]]  にあるとおり、スパムとか不正行為の抑止のためにAmazon SES は初期状態では「サンドボックス内」での運用になっているようです。
この状態だと 送信元の本人確認だけでなく、''送信先の本人確認も必要''などいろいろな制限があるようです。Amazon SESを本番運用で使用したい場合は、サンドボックス外に移動するための手続き(申請)を行う必要があります。

具体的には  [[Amazon SESの送信制限を解除する(SandBoxの外へ移動する) | infoScoop開発者ブログ>https://www.infoscoop.org/blogjp/2015/07/29/amazon-ses-release-limit/]]  などに書いてあることをすればよいのですが、いったん今回は、送信先のアドレスも上記と同様のやり方で登録しておきましょう。


*** SMTPユーザの作成 [#b866de46]
つづいて、このSMTPサーバを使うためのユーザを作成します。
「Create My SMTP Credentials」 をクリックします。

#ref(IMG_3822.png)


SMTPのユーザは、実際は AWSの IAM ユーザの アクセスキー ID になりますので、この画面で作成したい IAMユーザ名を指定します。デフォルトのままでもよいでしょう。

#ref(IMG_3823.png)

「作成」をクリックするとIAMユーザが作成されます。そのユーザの「アクセスキーID」と「シークレットアクセスキー」が、SMTPユーザのユーザ名とパスワードになります。


#ref(IMG_3824.png)

以上でSMTPユーザの作成が完了しました。


*** ThunderbirdなどのメーラのSMTP設定 [#q09825f9]
さて、もろもろの設定やSMTPユーザの作成が完了したので、ThunderbirdなどのメーラにSMTPの設定をおこなってメール送信してみてください。
具体的には

- STMPサーバ名: email-smtp.us-east-1.amazonaws.com
- ポート番号: 465  ← 586とかでもいけるかも
- 接続の保護: SSL/TLS  ← START TLS でもいけるかも
- ユーザ名:   IAM ユーザの アクセスキー ID
- パスワード:  IAM ユーザの シークレットアクセスキー

などを設定すればOKだと思います。


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